第７回鋳造学講座を、令和7年6月13日(金) 午後15
時から、札幌市手稲区民センター2階第4会議室にて、
14名の参加者を得て対面講義形式で開催しました。
　本講座は、弊社技術企画部の戸羽篤也技術マネジャー
の司会進行で進められ、冒頭、今回はじめて参加する
メンバーがいたことから、参加者の自己紹介を行いま
した。引き続き、講師として招いた室蘭工業大学名誉
教授の桃野 正先生より、「状態図と相平衡」と題して
約90分間にわたり、合金金属の温度と組成の関係の
を表した平衡状態図について解説がありました。講義
では、二元系平衡状態図のパターンとして、「全体固
溶型」、「共晶型」、「包晶型」、「偏晶型」の４つ
があることが示され、特に、全体固溶型合金と共晶型
凝固合金を例に挙げて、合金組成比率と温度の条件下
における相平衡について丁寧に説明されました。
　講義の途中や終了後に質疑が交わされ、液相から金
属の固溶体が晶出する過程や、一つの固溶体から別の
ら別の固溶体が析出する過程についてさらに詳しく解
説をしていただきました。

　講義を終えた後JR手稲駅周辺の会場に移り、午後17
時から交流会がもたれました。交流会では、鋳造作業
現場で働く人どおしが久々に顔を合わせ、それぞれの
近況や鋳物づくりにかかわる話題で盛りました。約2時
間の交流会は、今回初めの参加となった植竹さんの挨
拶で締めくくり、散会しました。